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M母
30代。
2歳差男兄弟の母。
育児、発達障害、転勤族、おすすめグッズ…等、自分の経験をもとに発信します。
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【体験談】自閉症スペクトラム男の子0歳~3歳の特徴・成長記録

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わが家の長男(現在年長)は3歳3ヶ月の時に自閉症スペクトラム(知的障害なし)と診断されています。

今回は赤ちゃんの頃〜3歳までの特性のあらわれ方、大変だったこと等をまとめました。

この記事はこんな人におすすめ!
  • お子さんが自閉症スペクトラムと診断された方
  • お子さんの発達がゆっくりで心配な方
  • 知的障害のない自閉症スペクトラムがどう育つか気になる方

診断された3歳時点では、マイワールドが強すぎてほとんどやり取りができなかった長男ですが、6歳(年長)の今、会話ができコミュニケーションがとれるようになりました。

知的障害はないものの、自閉症の度合いは中等度と言われている長男の成長記録です。(色々な特性の出方があるので参考までに…)

目次

自閉症スペクトラム0歳の時の特徴

  • 音に敏感
  • 夜泣きがひどい
  • よく笑う
  • 運動面の発達がすごく早かった

音に敏感

標準的な体重で元気に生まれてきた長男。

初めに違和感を感じたのは3ヶ月の頃です

少しずつお出かけし始めた時期だったのですが、がやがやしている場所や大きな音がする場所でとにかく泣く。

トイレのハンドドライヤーや、授乳室での他の赤ちゃんの泣き声、少し大きめなBGMでも泣く。

家でも少しの物音で泣くので、あれ?赤ちゃんってみんなこうなの?と少し違和感を感じました。

のちに聴覚過敏だったとわかります。

夜泣きがひどい

私が最も苦しんだのが夜泣きです。

1歳になるまで毎日、1時間〜1時間半おきに起きる。

1歳になった途端急に一晩中寝るようになったので、睡眠障害ではないようでした。(自閉症の子で睡眠障害がある子もいます)

よく笑う

自閉症スペクトラムなのに…?という感じですが、とってもよく笑い、しっかり目が合う赤ちゃんでした。

表情が乏しいと感じることは生まれてから現在の6歳まで一度もないです。

目が合いにくいのは3歳ごろから出てきました。

運動面の発達がすごく早かった

ずり這い・ハイハイをすっ飛ばして、つかまり立ち→すぐに歩き始めました。

10ヶ月の頃には外で靴を履いて、スタスタどこまでも歩いていました。

ずり這いハイハイがなかったことが、後々筋力に影響が出てくることになります。

順調に成長していると思っていたので、まだ0歳時点では発達障害とは頭の片隅にもなかったです

自閉症スペクトラム1歳の時の特徴

  • スプーンフォークが使えない
  • ベビーカー・カートに乗れない
  • 言葉が出ない
  • 歌やダンスが好き
  • 言葉の理解はある

スプーンフォークが使えない

1歳過ぎからスプーンフォークの練習を始めたのですが、なかなか使えず、結局2歳3ヶ月になってようやく使えるようになりました。

結果的に、発達性協調運動障害もあったので、かなり不器用でどうにもこうにも難しかったのだろうと後になって思いました。

ベビーカー・カートに乗れない

ベビーカーやお店のカートに乗っていることができませんでした。

じゃあカートから降ろしたら私の横をついてくるのかといえば、ついてきたことは一度もありません。

すぐに走り去るので買い物も行けませんでした。

言葉が出ない

バイバイなどのジェスチャーは1歳前からしていたのですが、意味のある発語がなかったです。

パパと言ってるけど意味はわからず言っている…ということが多かったです。

1歳のあいだは言葉がほぼ出ませんでした。

同じぐらいの子どもがいる友人にも話さないねと言われ、少し不安ではありました。

歌やダンスが好き

おかあさんといっしょが好きで、歌に合わせてリズムをとったり、ダンスを真似したりしていました。

この点は定型発達の子と変わらない成長の様子でした。

言葉の理解はある

言葉が出なくてもこちらの言うことは理解していました。

オムツ捨ててきて、お茶とってきて、お散歩に行くよ等、しっかり反応していました。

1歳時点でも発達障害は疑っていませんでした

自閉症スペクトラム2歳の時の特徴

  • イヤイヤ期がひどすぎる
  • 偏食が出てくる
  • 逆さバイバイ
  • 言葉が出だしたけど違和感
  • 落ち着きがない

2歳になり、私だけが違和感を感じることが増えていきます。

夫や家族は気にしすぎと言うけれど、絶対他の子と違うと思えて仕方なかったです。

子どもの成長を信じない自分は悪い母親なのかと思えてきて、違和感は増すけれど誰にも分かってもらえず、孤独感を強く感じました。

他の子との差も目に見えてきて、一番つらい時期でした

イヤイヤ期がひどすぎる

周りの子や次男と比較してもイヤイヤ期がレベチでした。

一回イヤイヤしだしたら30分とか平気で泣きわめきます。(しかも地面で寝そべって泣くやつ)

両鼻から鼻血を噴き出しながら狂ったように泣き叫ぶこともしばしば…。

一度公園に出かけたら帰れません。

他の子のおもちゃを欲しがり泣き喚き、帰りたくなくて泣き喚き、チャイルドシートが嫌で泣き喚き、玄関に入るのが嫌で泣き喚き…

もう地獄に行った方がマシだわと思うぐらい地獄の日々でした。

偏食が出てくる

何でも食べていたのに、気づけばどんどん食べられるものが減っていきました。

逆さバイバイ

自閉症の子に多く見られる逆さバイバイ(手のひらを自分の方に向けてバイバイすること)を3歳半頃までしていました。

定型発達の次男も逆さバイバイを一時期していましたが、数か月で普通のバイバイをするようになりました。

長男は2年ほど逆さバイバイをしていました。

言葉が出だしたけど違和感

2歳過ぎ、言葉がやっと出始めます。

でも言葉でコミュニケーションをとろうとしませんでした

次男の場合だと抱っこ!とか、ちょーだい!とか言ってコミュニケーション(要求)をし始めたのは言葉が出てわりとすぐだったイメージですが、長男はそれが全然なかったです。

言葉で伝える気がない(言葉をコミュニケーションツールと思っていない)という感じ。

興味のある数字や文字、アルファベットをどんどん覚え、話し言葉は言わないのに平仮名は全部読める、単語はいくつも言えるという独特な言葉の発達をしました。

落ち着きがない

2歳9ヶ月頃に幼稚園の園開放に初めて行きました。

みんながお母さんの膝の上で座って絵本の読み聞かせを見ている中で、長男は落ち着きなくウロウロ。

教室の壁に【先生の話を聞かず自由に立ち歩くと他の子に迷惑がかかるので、やめさせましょう】という貼り紙があって、消えたくなりました。

座らせることができるならとっくにやってるよ!やめさせられたら苦労しないよ!と半ギレ半泣きでそそくさと帰りました。

さすがにこの頃にはあれこれ検索し、症状から見て自閉症なのかも…と思い始めました。

ほぼ確信していたようにも思いますが、でも受け入れたくない気持ちもあり…。

他の子は話しているのに、他の子はお母さんのそばにいるのに…恥ずかしいし悔しいそんな気持ちも大きかったです。

自閉症スペクトラム3歳の時の特徴

  • 衝動性が目立ち始める
  • お友達に興味がない
  • 癇癪が始まる
  • 異様に記憶力が良い

3歳児健診で保健師さんに発達に不安があるため発達検査を受けたいと話した際、「お母さん今まで大変だったでしょう」と言われ、泣きそうになりました。

誰にも分かってもらえなかった大変さを分かってもらえて嬉しかったのと、あぁやっぱりこの子は自閉症なんだとトドメをさされた思いとで複雑でした。

衝動性が目立ち始める

視覚優位で衝動的』自閉症スペクトラムの子はこのようなタイプの子が多いと思いますが、その特性がどんどん出てきます。

道の向こうに気になるものを見つけると道に飛び出す、手を振りほどきお店から走って出てしまう、そんなこともありました。

お友達が作った積み木を壊してしまったり、前触れもなく物を投げたり、つい衝動的にやってしまう行為が増えました。

これはこちらも対応に疲れました。

お友達に興味がない

満3歳で幼稚園に入ったのですが、お友達に興味がなく遊べませんでした。

先生だったり大人とは楽しく遊ぶことができていました。(年長の現在もこの点は変わらずです)

癇癪が始まる

幼稚園帰り、毎日癇癪をおこすようになりました。

あまりにひどい癇癪に限界がきてしまい、この時期は私が精神科に通院していました。(今は全く平気です)

幼稚園に迎えに行きたくない(癇癪をおこすことがわかっているから)と毎日思っていました。

異様に記憶力が良い

道とか、半年前にこのお店でこれを買ったとか、すごく覚えていました。

文字が好きだったので、3歳過ぎには平仮名アルファベットに加えカタカナも覚えたのですが…

カタカナ学習用に買った電車のカキクケコを1時間程で丸暗記し、翌日車の中で何も見ずにア〜ンまで電車にまつわるワードを本のまんま唱え出してさすがに怖くなった覚えがあります。

何も見ずに、アルファベットを逆から(Zから)唱え出した時も謎の記憶力に震えました。

自閉症スペクトラム診断前と後で変わったこと

診断前と後で変わったこと

診断されても子ども本人は何も変わりませんが、親の気持ちはガラッと変わりました。

診断がつくことで、だから育てにくかったんだ、だから他の子より発達がゆっくりだったんだ、と納得でき気持ちが軽くなりました。

子どもの特性を深く知ることで、ようやく他の子と比べることがなくなり、わが子の少しの成長にも気付き喜ぶことができるように

自閉症スペクトラムの診断がついてすぐに相談先の病院もでき、頼れる所があることで安心感も得られました。

病院では発達障害の子との接し方も教えてもらい、ようやく子育てのスタートに立てたようなそんな気分になった記憶があります。

自閉症スペクトラム6歳の様子

  • 園では集団行動が難しく、加配の先生がべた付き
  • 会話はできる
  • 読み書きできる
  • 癇癪は数か月に1回
  • 感覚過敏・聴覚過敏あり
  • 小学校は支援級の自閉情緒クラスに決定

6歳(年長)になった今、幼稚園では自分の居場所や理解者を見つけ、のびのびと過ごしています。

会話は普通にできますが、いわゆるコミュ力が低いので会話を繋げて盛り上がることはまだ難しいです。

小さい頃に比べかなり落ち着いたので、お出かけや買い物も行けるようになりました。

少しずつですが、確実に成長しています。繊細な息子ならではの優しさや、賢さに助けられることもしばしば。

発達障害の特性は様々ですので、ご参考までに。

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